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出逢いに感謝を込めて
税理士事務所を開業して感じたことなど気ままに綴っていきます
幸せを運んでくれた白い犬
我が家の愛犬は16年の年月を経てお空へと旅立ちました。
飼うことになったきっかけは実家の通路に誰かが置いていったこと・・・。
今まで犬なんて飼ったこともなかったけれど
寒空の下まだ小さい真っ白な犬がその小さい体でプルプル震えていて
その姿が可哀想でもあり、また可愛らしかったこともあり・・・。


私が結婚する時期と重なり、娘が家を出るから寂しくなるし
両親が飼ってあげようということで飼いはじめました。
雄で雑種。
洒落た名前も似合わないので私が日本犬らしく太郎と名付けました。


プルプル震えていたのも束の間、あっという間に居場所を獲得し
通路で多くの人に可愛がられ家では悪戯も沢山しました。
小さい頃は歯が痒くて下駄箱をガリガリと噛んでボロボロに・・・
冬寒いだろうと布団をかぶせてあげると朝はそこら中、綿だらけ。
そんな、太郎でしたが悪さをしたこともわかっていて
怒られるとシュンとしたりして・・・。
美味しいものも大好きで、夕飯時になると腹時計が正確で
元気よく食べさせてくれと吠えるのです。


小さくて真っ白だった太郎もあっという間に大人になりました。
母がよくお風呂に入れていたこともありいつも白くて綺麗で
顔は凛々しくもあり優しくもあり。
皆にこの犬は綺麗だねと褒めてもらって母も得意になったりしていました。


太郎が我が家に来て私たち三姉妹が結婚し子供ができ、
そしてみんなそれぞれ幸せで・・・
近所の方に
「太郎が来て幸せが沢山やってきているね・・・。」
と言われたこともありました。
今思うと幸運を運んできた白い犬だったのかもしれません。


真っ白だった太郎も最期は病気になって体中傷だらけで
痩せてしまい、しっぽも取れかけて痛がって泣いていました。
犬も辛いと涙を流すのですね。
私も家族もそんな太郎が可哀想でたまりませんでした
太郎が亡くなりかける前に
「沢山幸せを運んでくれて長い間ありがとう。」
と声をかけると全部わかっているよという様子で見つめ返したりしていました。


亡くなってしまって太郎の居場所が空席になって
暫く寂しくて私はそこにいくことが辛かったです。


でも・・・ちょうど49日くらい経ってのある日のこと
母の夢に太郎が出てきてくれたそうです。
真っ白くて綺麗で元気で・・・。
「太郎、傷も全部治って綺麗になったね~。良かった~!!」
と母は太郎に声をかけたみたいです。


太郎が挨拶に来てくれたと母が私に教えてくれました。
太郎は天国に旅立ち、そして真っ白で元気になっていたようです。
私は太郎が楽になったのだと確信しました。
なんだかとても嬉しかったです。


幸せを運んでくれた真っ白な雑種の太郎は
我が家で16年の年月を過ごし、
そして最後にお礼報告もきちんとできる賢い犬でした。
私はそんな太郎が我が家に来てくれたことに
心からありがとうと感謝しています。



タロウ




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